先日、退去された後の空室で、ハウスクリーニングのご依頼をいただきました。今回は普段あまり紹介していない「高圧洗浄機」を使った清掃の様子を中心に、キッチン・浴室・トイレ・洗濯機置き場・エアコン・ベランダまで、一室まるごと片付けた作業をご紹介します。
家具も荷物もすべて運び出された後の空室でしたが、いざ見て回ると、水回りの水垢や排水口の汚れ、フィルターのホコリなど、住んでいる間は気づきにくい汚れがあちこちに残っていました。次の入居者様に気持ちよく住んでいただくために、細かい部分まで一つずつ仕上げていきます。
この記事の写真について
掲載している写真は、今回の現場で代表の今井が実際に撮影・作業した際のものです。物件を特定する情報は記事内に記載していません。
今回の空室と、持ち込んだ道具一式
今回の物件は、家具・家電をすべて運び出した後の空室です。フローリングや壁紙自体はきれいな状態でしたが、水回りには前の入居者様が使っていた間の汚れがしっかり残っています。作業前に、この日使う道具を一通り並べてみました。
- 高圧洗浄機(ベランダや浴室の頑固な汚れ用)
- バケツ・ホース・スプレーボトル数種(洗剤の使い分け用)
- 研磨スポンジ・マイクロファイバークロス
- 長靴・ゴム手袋などの装備一式
- 脚立(エアコンや換気扇など高い場所の作業用)
場所によって「洗剤でこすり落とす」「水圧で押し流す」を使い分けるのが、効率よくきれいにするコツです。空室クリーニングの基本的な料金や対応範囲は神戸・大阪の空室ハウスクリーニングでもご案内しています。
キッチンシンクは水垢とくすみを研磨で除去
ステンレスのシンクは、水滴が乾く際に残るミネラル分がうろこ状の水垢になり、時間が経つほど落ちにくくなります。今回もシンク全体が白っぽくくすんだ状態でした。洗剤を吹き付けてスポンジでなじませ、目地や蛇口の根元まで丁寧にこすっていきます。

ゴシゴシと力任せにこするよりも、洗剤を汚れになじませてから磨く方が、ステンレス表面に細かい傷をつけずにきれいになります。仕上げに水気を拭き取ると、鏡のような光沢が戻ってきました。

浴室は蛇口から換気扇の内部まで一式
浴室は汚れの種類が多い分、工程も一番多くなる場所です。まずは混合水栓のレバーやパイプの継ぎ目についた白い水垢を、スポンジで一つずつ磨いていきます。細かい溝は歯ブラシのような小さいブラシを使うと、力を入れなくても汚れが浮いてきます。

浴槽まわりや床のタイルの目地は、洗剤だけでは落としきれない黒ずみが入り込んでいることが多いため、高圧洗浄機の水流を当てて一気に押し流しました。洗剤でふやかしてから水圧をかけると、こびりついた汚れも面白いほど流れていきます。

天井の換気扇も、カバーを開けてみるとファンの羽根にホコリが層になって積もっていました。カバーを外して内部までしっかり清掃すると、換気の効きも変わってきます。排水口も、受け皿やトラップの部品を一度すべて分解して、パーツごとに洗浄しました。


すべての工程を終えると、浴槽も洗面台も曇りのない状態に仕上がりました。分解した排水口のパーツも組み戻し、最後に全体を水拭きして完了です。

トイレの黄ばみも研磨スポンジですっきり
便器の内側、特に水が溜まっている部分から少し上のラインには、水垢と尿石が混ざった黄ばみができやすく、時間が経つほど市販の洗剤だけでは落ちにくくなります。今回も黒ずんだ跡がしっかり残っていたので、洗剤を含ませた研磨スポンジで根気よくこすりました。

研磨力の強いスポンジは素材によっては傷をつけてしまうこともあるため、目立たない部分で試してから使うのが安心です。ご自身で落とす際のコツはサンポールを使ったトイレ洗剤の使い方ガイドでも紹介しています。

見落としがちな洗濯機の防水パンも分解洗浄
洗濯機を置く防水パンの排水口は、入居中は洗濯機の下に隠れているため、なかなか目にする機会がありません。今回もカバーを開けてみると、糸くずと髪の毛が絡まった塊が排水口をふさぐように詰まっていました。

部品を一つずつ外して汚れを取り除き、洗い流してから元通りに組み立てます。この部分を放置すると排水がスムーズに流れなくなり、洗濯機自体の水漏れにつながることもあるため、空室クリーニングでは欠かせない工程です。

エアコンの内部もホコリを丸ごと除去
フィルターだけを外して掃除機で吸う程度では、内部のアルミフィンにこびりついたホコリまでは取り切れません。今回のエアコンも、フィンの表面が灰色の綿ぼこりでびっしり覆われている状態でした。
周辺を養生してからカバーを開け、フィンの隙間まで届くように専用のブラシと洗浄剤で汚れをかき出していきます。分解できる部分は取り外して個別に洗浄し、電装部分に水がかからないよう養生しながら進めるのがポイントです。

ベランダも高圧洗浄機で気持ちよく仕上げる
ベランダは屋外にある分、砂ぼこりに加えて排気ガスや雨だれの黒ずみが床や網戸のサッシに溜まりやすい場所です。ほうきで掃くだけでは目地に入り込んだ汚れまでは取れないため、ここでも高圧洗浄機の出番です。

黒く変色していた床の隅も、水圧を当てるとみるみる本来の色に戻っていきます。洗剤を使わず水だけで汚れを落とせるので、排水への影響も少なく済むのがこの道具の利点です。

最後に収納棚の拭き上げも忘れずに
水回り以外にも、押し入れや収納棚の中は意外と汚れが残りがちな場所です。今回も棚板の隅に茶色いシミが目立っていたため、固く絞った布巾で拭き上げ、最後に乾拭きで仕上げました。目に見える場所だけでなく、扉を開けた先まできちんと確認しておくと、引き渡し後のトラブルを防げます。

今回の作業内容まとめ
今回のように、水回りだけでなくエアコンやベランダまで含めた空室まるごとのクリーニングは、場所ごとに道具と洗い方を使い分けることで仕上がりが大きく変わります。
| 場所 | 主な汚れ | 使った方法 |
|---|---|---|
| キッチンシンク | 水垢・くすみ | 洗剤となじませてから研磨 |
| 浴室 | 水垢・黒ずみ・換気扇のホコリ | 手洗い+高圧洗浄機の併用 |
| トイレ | 黄ばみ・尿石 | 研磨スポンジで丁寧にこすり洗い |
| 洗濯機防水パン | 髪の毛・糸くずの詰まり | 部品を分解して個別に洗浄 |
| エアコン | 内部のホコリ | 養生のうえフィンまで洗浄 |
| ベランダ | 砂ぼこり・黒ずみ | 高圧洗浄機で一気に洗い流す |
料金は、部屋の広さや汚れの程度によって変わります。1R・1Kの空室であれば14,000円からご案内しており、詳しい料金の考え方はハウスクリーニングの料金相場ガイドにまとめています。今回とは別の空室での作業事例は空室ハウスクリーニングの作業事例でもご覧いただけます。
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